学生時代に習った生化学の授業のひとつの大きなヤマはブドウ糖の代謝です。ブドウ糖は解糖系でアセチルCoAに代謝されてクエン酸回路に入り、エネルギー産生、CO2の産生、代謝水の生成、タンパクや脂質への変換、糖新生などの反応へとつながっていきます。
α-リポ酸は解糖系とクエン酸回路で補酵素として働きます。解糖系ではピルビン酸がアセチルCoAに変えるピルビン酸デヒドロゲナーゼ、クエン酸回路ではα-ケトグルタル酸からスクシニルCoAに変えるα-ケトグルタル酸デヒドロゲナーゼのそれぞれ補酵素です。
α-リポ酸は抗酸化作用を有し、血糖調節作用、NO合成促進、血管拡張作用があります。糖尿病性神経障害性疼痛に対して効果があることは、何となく理解できます。しかしながら、舌痛症に対して効果がある理由については、私はわかりません。