舌痛症患者の病理組織標本を観察すると、舌の味蕾、粘膜上皮、上皮下組織に分布する細径神経線維の萎縮が見られました。神経障害の結果、神経線維が委縮したと解釈されました。しかし、この研究にも疑問点が存在します。研究対象となった舌痛症患者のグループは高齢者でしたが、対照となったグループ合は若年者であり、群間に差異があったからです。細径神経の萎縮は加齢による変化を観察しただけなのかもしれません。
Lauria, G., Majorana, A., Borgna, M., Lombardi, R., Penza, P., Padovani, A., & Sapelli, P. (2005). Trigeminal small-fiber sensory neuropathy causes burning mouth syndrome. Pain, 115(3), 332-337.
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0304395905001314