松本歯科大学歯科保存学講座の亀山敦史教授は口臭外来も担当しています。亀山先生の専門の接着歯学では、金銀パラジウム合金と金属プライマーの接着の際に銅と硫黄が働いていることを利用しています。金属表面にサンドブラスター処理すると銅が析出し、VBATDT含有金属プライマーに含まれる硫黄と接着します。カッパーバンドを個歯トレーとしてポリサルファイドラバー印象剤で歯型を取る際も、銅と硫黄の接着を利用します。
口臭ガスの主成分は揮発性硫黄化合物ですが、銅含有のマウスウォッシュを用いると、口臭を軽減させることができます。これも銅と硫黄の接着を利用しています。
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