木本裕由紀先生の2症例目は、喉が痛く、声が出にくく、透明な痰がのどにへばりつき、呼吸が浅く、副鼻腔炎がありました。どのような方剤を処方するか、私が指名されて答えることになりました。弁証も方剤も列挙する必要があり、最初は調子よかったのですが、その後はしどろもどろとなりましたが、ヒントを出してもらいながら解き明かしていきました。
弁証は肺熱、肺陰虚、腎不納気、腎陽虚、陽虚浮陽、胃寒があり、湿邪阻滞も疑われました。方剤は桔梗湯、辛夷清肺湯、桂枝加竜骨牡蛎湯、八味地黄丸、滋陰至宝湯、附子末で、半夏瀉心湯の処方も視野に入れます。