よろずクリニックで実施されている光がん免疫療法は、小林久隆先生が開発し楽天メディカルが臨床応用したものとは少し異なっています。光感作物質に工夫を凝らしているそうですが、レーザー照射してがん細胞を破壊するところは同じです。破壊されたがん細胞は免疫細胞を活性化する材料となり、レーザー照射していない場所でもがん細胞を破壊する免疫機構が働きます。このような働きをアブスコパル効果と言います。
アブスコパル効果は懐かしい言葉です。私が大学院生だった1980年代にマウスの右脚のがん病巣に放射線照射し、放射線照射していない反対側の左脚に生じるアブスコパル効果を研究したからです。
https://higuchidc.com/p54gakuironbun.htm