慢性疼痛診療ガイドライン2021では三環系抗うつ薬であるアミトリプチリンの推奨度が「2(弱):使用することを弱く推奨する」となりました。2018年のガイドラインでは神経障害性疼痛に対して「1A (使用することを強く推奨する」」だったのですが、神経障害性疼痛や頭痛・口腔顔面痛といった個別の痛みに対する推奨度が廃止され、全体で推奨度を記載するように変わったためです。頭痛・口腔顔面痛に対しては2018年のガイドラインでも「2A(使用することを弱く推奨する)」でした。
慢性疼痛診療ガイドライン2021で「1(強):使用することを強く推奨する」とされた薬剤は、Ca2+チャネルα2δリガンド(ガバペンチノイド)であるプレガバリン、ガバペンチン、ミロガバリンとセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)であるデュロキセチンのみです。