アメリカでは、診察の終わりに医師が「セカンドオピニオンをとりますか?」と患者にたずねるのが当たり前のことになっています。たとえば、ガ ン治療で名高いニューヨークのスローン・ケタリング記念病院では、全米からセカンドオピニオンを求めて多くの人々が訪れます。ガンや心臓病など治療法が日 進月歩で進んでいる領域では、とりわけセカンドオピニオンの必要性が高いといえるでしょう。アメリカではガンを手術で切除するか、放射線治療を行うかとい う判断は複数の医師の意見を聞いたうえで、患者本人が決定することが多くなっています。また、わが国でも医療過誤をめぐるトラブルや患者様の意識の高まり を受けて、セカンドオピニオンが広がってきています。