アメリカでは、診察の終わりに医師が「セカンドオピニオンをとりますか?」と患者にたずねるのが当たり前のことになっています。たとえば、ガン治療で名高いニューヨークのスローン・ケタリング記念病院では、全米からセカンドオピニオンを求めて多くの人々が訪れます。ガンや心臓病など治療法が日進月歩で進んでいる領域では、とりわけセカンドオピニオンの必要性が高いといえるでしょう。アメリカではガンを手術で切除するか、放射線治療を行うかという判断は複数の医師の意見を聞いたうえで、患者本人が決定することが多くなっています。また、わが国でも医療過誤をめぐるトラブルや患者様の意識の高まりを受けて、セカンドオピニオンが広がってきています。
アメリカではセカンドオピニオンが常識
論文・記事 2022年07月30日