インプラントは、人工的に作成した歯根をアゴの骨に埋め込むことにより、しっかりと根付いた自然な歯を取り戻すことができる治療法です。一方、インプラントとは人工物を体に埋め込むことの総称でもあります。従って、歯科特有のものではなく、整形外科や美容外科など医療の現場で幅広く行われている治療法です。中でも、歯科インプラントは1980年代にようやく注目されはじめ、90年代から普及しはじめた新しい分野です。また、インプラントは「第三の歯」とも呼ばれ、ブリッジや入れ歯とは異なりまるで本物のように独立して根付き、自然な歯を取り戻すことのできる治療法なのです。
インプラント治療に年齢制限はありません。しかしながら、一般的には骨の成長が完了する18~20才以降に行うのが妥当とされています。また、上限もありませんが、インプラント手術に影響を及ぼすような疾患を持っていないこと、そして充分な骨量があることが条件となります。ここで注意すべき病気とは心疾患、高血圧症、糖尿病、骨粗しょう症、がん、内分泌系疾患、腎疾患、血液疾患、膠原病、腎炎などです。また、妊娠にも注意が必要です。従って、これらの疾患あるいは症状を持つ方は医師に相談しましょう。