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インプラントカラー部の形状とインプラント周囲炎

論文・記事 2016年12月16日
微細構造を付与したりハイドロキシアパタイトでコーティングしたインプラントは、機械研磨したものよりも早く骨と接合(オッセオインテグレーション)できます。ただし、機械研磨により表面が平滑なインプラントの方が細菌感染には強く、インプラント周囲炎に罹患しにくいと予想されます。そこでカムログインプラントでは、微細構造を持つ表面加工を施し、インプラントカラー部は機械研磨した商品が用意されています。
 
インプラントカラー部の表面形状とインプラント周囲粘膜炎、およびインプラント周囲炎の発症率との関係を調査すると、カラー部の表面形状はインプラント周囲炎の発症に影響を与えることはないという結論が出ました。この結果は前述の予想を覆すもので、カラー部まで表面加工した方が早期のオッセオインテグレーションが期待できることを意味します。骨が痩せているため頬側部分のインプラントが骨表面から露出する場合は、カラー部が機械研磨されたものを使用するとよいでしょう。

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