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オトガイ形成手術に顎が突っ張って疲れます

メール相談 2025年03月22日

質問1

2024年11月にオトガイ形成手術のオトガイ前進をしました。もともと後退気味だった下顎をオトガイ前進の骨切りで前に出してチタンプレートで止める形で作って頂きました。2025年2月現在、顎先に突っ張るような違和感を感じます。顎先の皮膚は軽く触ってもわかる(米粒などがついたらわかる)ので麻痺ではないと思うのですが、下の前歯の歯茎が、歯医者で麻酔を受けたような鈍い感覚です。なんとなく下の前歯の歯茎がいずいような、怠いような…(口の中に手を入れて直接触った感覚や温度等は鈍いですがわかるので完全に感覚が無いわけではないと思います)

そして、話したり笑ったり食べたりすると顎が突っ張って疲れます。下唇を持ち上げる動きがしづらく、力を入れて口を閉じるのがしづらい状況です。「うー」や「おー」という口の動きの時や、口を閉じて下唇で上唇を押し上げながら口角をあげるような動きをすると特に突っ張り、強く押さえつけられているような感じがします。口を窄めるような動きをするとまるでフェイスバンドのようなもので押さえつけられているような感覚というか、顎が前に出ようとすると後ろに押さえつけられるような感覚があります。

これは一体何なのでしょうか?麻痺なのですか?術後の経過として正しいのでしょうか?そしてこの症状はちゃんと完全に無くなるのでしょうか?その場合どのくらいかかりますか?

【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也

オトガイ形成手術の影響で、下前歯の歯茎の知覚をつかさどるオトガイ神経が傷付き、部分的な麻痺が生じているようですね。結論を述べると、このような神経の損傷は避けがたいといえるでしょう。この知覚麻痺は当分持続すると考えられ、徐々に回復する場合もありますが回復せずに麻痺が持続する可能性も否定できません。

またオトガイ形成手術によってオトガイが前方に張り出し、口輪筋などのオトガイ部の筋肉が伸びきって突っ張り、動きが悪くなっているようですね。形態の変化(改善)により、機能に変化が生じることも避けられないでしょう。伸びた筋肉は徐々に柔軟性を取り戻し動きやすくなると考えられますが、次期については予測できません。ストレッチなどの方法により改善に努められることをお勧めします。

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