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オプジーボの副作用

論文・記事 2022年03月03日

本庶佑が2018年にノーブル医学生理学賞を受賞したのは、免疫チェックポイント阻害剤オプジーボ(一般名、ニボルマブ)を開発したからです。がん細胞が人が持つ免疫機構を逃れて増殖する性質がありますが、オプジーボは免疫機構を回復させる働きがあります。

しかし、ものごとには両面があり、オプジーボには免疫を暴走させる副作用が頻繁に生じるというマイナス面を併せ持ちます。自己免疫性の筋炎、関節炎、膵炎、心膜炎、肝炎など、さまざまです。

類天疱瘡は皮膚や口腔粘膜に生じる自己免疫疾患ですが、オプジーボの副作用として生じることが報告されています。水泡性類天疱瘡に対してデキサメサゾン軟膏の局所塗布をしましたが、改善しませんでした。プレドニゾロンとミノサイクリンの内服に切り替え、3か月で症状は消失しました。


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