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サホライドとは

診察法・検査法 2021年07月14日

38%フッ化ジアミン銀溶液という無色透明の液体が、サホライドの正体です。この溶液中に38%の銀と5%のフッ素が含まれています。エナメル質や象牙質の主成分は、ハイドロキシアパタイトというリン酸カルシウムです。サホライドを歯の表面に塗布すると、ハイドロキシアパタイトからリン酸銀とフッ化カルシウムが作られ、これらが虫歯の予防や進行防止に役立ちます。
サホライドは1960年代に大阪大学歯学部で開発されました。当時は子どもの虫歯が急増し、治療が間に合わない状態で、従来の硝酸銀溶液やフッ化ナトリウム溶液による治療の効果も限定的でした。そんな時代に登場したサホライドは虫歯の進行を止める、いわば救世主だったのです。予防歯科が発達した現在では子どもの虫歯罹患率が著しく低下し、サホライドを使う機会は少なくなりました。

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