断髄とは歯の神経、即ち歯髄の一部を切り取る方法で、部分断髄(スベック断髄)と全部断髄の2種類があります。スベック断髄が虫歯の近くの歯髄を少しだけ切り取る一方、全部断髄は歯冠の内部にある歯髄、即ち冠部歯髄を全て切り取ってしまいます。
スベック断髄はDr Cvecが考案した治療法で、虫歯の近くの歯髄を2㎜だけ切断し、切断した歯髄面に水酸化ナトリウムのペーストを塗り、グラスアイオノマーセメントで封鎖します。ただし、近年は水酸化ナトリウムの代わりにMTAというセメントを歯髄の切断面に塗る方法も行われています。