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フェイスボウトランスファー

診察法・検査法 2023年04月14日

山本卓先生の講演中に出てきた話題です。顔面や顎関節と歯列の位置関係を記録する装置がフェイスボウ(顔弓)というものであり、両耳の穴(外耳孔)にこのフェイスボウのイヤーロッドを差し込んで用います。顔面や歯列の計測はフェイスボウだけでなく、セファログラムというエックス線撮影法でも行いますが、この場合も外耳孔が基準点となります。歯列や上顎骨が作る平面をカンペル平面やフランクフルト平面と言いますが、この場合も外耳孔が基準となります。

このように両耳の外耳孔は基準となる大事な点ですが、第一、第二鰓弓症候群という先天的な形成異常では外耳孔の位置が不明瞭となり、顔面と歯列の位置関係が計測できません。山本先生の症例では頭蓋顔面をCT撮影し、歯列との関係を分析しました。外耳が正しく基準点として使用できるかどうかのチェックが欠かせないということです。

Ito, Ayami, et al. “Hemifacial microsomia caused by first and second brachial arch syndrome treated with orthodontic approach: a case report.” J Contemp Dent Pract 21.10 (2020): 1189-1195.

https://www.researchgate.net/profile/Eiji-Tanaka-2/publication/343449514_Hemifacial_Microsomia_Caused_by_First_and_Second_Brachial_Arch_Syndrome_Treated_with_Orthodontic_Approach_A_Case_Report/links/600fd3cc92851c13fe3a062d/Hemifacial-Microsomia-Caused-by-First-and-Second-Brachial-Arch-Syndrome-Treated-with-Orthodontic-Approach-A-Case-Report.pdf

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