心療内科セミナーのトップバッターは須藤教授の「心療内科概論」でした。治療の効果には治療自体が持つ特異的効果とプラセボ効果があります。プラセボ((placebo)とはラテン語で「私は喜ばせよう」という意味です。日本語では偽薬と訳されますが、中国語訳の安慰薬の方が良い訳です。
プラセボ効果は下降抑制系のオピオイド神経を賦活化したり、報酬系のドパミン神経を賦活化したりする機序で生じると考えられています。プラセボ効果にラポール、ミラーニューロンが介する共感、医者という薬が相まって特異的効果だけでは治せない病気を治せるようになります。
http://www.cephal.med.kyushu-u.ac.jp/about/index.html