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ベーチェット病

病気 2017年11月15日

小さな円形の潰瘍が繰り返しできる「アフタ性口内炎」は、多くの人が一度は経験されるものでしょう。しかし、中には「ベーチェット病」という全身病の一症状として発症するケースもあるため、注意が必要です。ベーチェット病の四つの主症状は以下の通りです。
・再発性アフタ
・眼症状(虹彩毛様体炎、網膜ぶどう膜炎)
・皮膚症状(結節性紅斑、毛嚢炎様皮疹、皮下の血栓性静脈炎)
・外陰部潰瘍
その他、次のような症状もあります。
・関節炎
・消化器症状(腸管潰瘍)
・血管病変(深部静脈血栓症、動脈瘤)
・副睾丸炎
・中枢神経病変(認知症、脳炎)
上記のように、ベーチェット病は口内炎が最初の症状として出現する場合が多く、時には眼症状が進行して失明するケースもあるため、単なる口内炎と軽視せずに注意を払う必要があります。また、ベーチェット病は男女比に差がない反面、男性が罹患すると重症化しやすい傾向にあります。今のところはっきりとした原因は不明ですが、遺伝的な形質に虫歯菌など細菌感染が加わって発症する可能性が示唆されています。ステロイド剤による治療に加え、各臓器の症状に応じた個別の対症療法を行います。

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