奈良市で最初にペインクリニックを開いた麻酔科医の川田啓二先生が慢性痛に対する多面的なアプローチを紹介されました。
保険診療の範囲内で経営を成り立たせようとすると、再診時の診療時間は3分間しかないことになるそうです。この時間で神経ブロック、トリガーポイント注射、ツボへの注射を行い、痛みが和らいだところで関節を動かす手技療法も行うということです。
このような身体面への治療に加えて精神科医が心療内科としての診察や認知行動療法を行います。診察の後は毎回心理士?がカウンセリングやリラクセーションをサービスで行うという体制です。
痛みが専門の先生ですが、非定型顔面痛、舌痛、会陰部痛はペインクリニックでも心療内科でも扱うところが少ないので、どこへ行っても診てもらえないという現状だと説明されました。確かにそうだと実感しています。