片頭痛や群発頭痛の病態形成にCGRPが重要な役割を果たしていて、抗CGRP抗体が役立つことが分かってきています。神経障害性疼痛では神経損傷後に産生されるリゾフォスファチジン酸(LPA)が痛みの持続に関与しています。
LPAは三叉神経や脊髄後根を取り巻くシュワン細胞に作用して脱髄を誘発します。むき出しになった神経からは電気的短絡(エファプス)や発芽(スプルーティング)が生じ、神経障害性疼痛が生じます。
Ueda, Hiroshi. “Lysophosphatidic acid as the initiator of neuropathic pain.” Biological and Pharmaceutical Bulletin 34.8 (2011): 1154-1158.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/bpb/34/8/34_8_1154/_pdf