心臓の周りを流れ、心筋に酸素を届ける冠動脈の流れが悪くなると心筋に酸素が届きにくくなり、狭心症や心筋梗塞が起こります。これらの虚血性心疾患を中国語では「冠心病」といいます。
冠心Ⅱ号方は中国中医研究院が開発した新しい方剤で、冠動脈の血流を改善する喀血化瘀剤です。丹参、赤芍、川芎、紅花、降香の五つの生薬から成り、脳血管の拡張作用もあることから、認知症の治療薬としても用いられます。
冠元顆粒は降香の代わりに木香、香附子を加えた方剤です。木香、香附子ともに利気作用があり、血流改善にストレス緩和の作用が加わったことになります。