飲食物として胃から摂取される気から血や水が生成されます。血が不足すると(血虚)、血行により届けられる熱が不足し、冷えが生じます。水が過剰となると(水滞)、熱が奪われ、冷えが生じます。血が滞っても(血瘀)、末梢の血行が悪くなり冷えが生じます。気は陽気であり体を温めますが、気が不足すると(気虚)、冷えが生じます。気虚は血虚、血瘀、水滞の原因ともなります。気は全身を循環していますが、この流れに異常が生じ気が上昇すると(気逆)、手足の冷えや下半身の冷えが生じます。
この論文では冷えと気血水の異常の相関を調べています。単変量解析では冷えの自覚ありと気虚、血虚、水滞との間で有意に正の相関がありました。また、性別(女性)とも相関していました。