四つの基本的な技能
動機付け面接において、治療者が患者さんに問いかける具体的な方法です。
開かれた質問 Ask Open-ended questions
「好きですか、嫌いですか」といった質問は「はい」か「いいえ」で会話が途切れてしまいます。「どんな気持ちですか」というように「どんな」「なぜ」など疑問点を具体的に引き出す聞き方をすることにより、患者さんが自分の言葉で詳しく話してくれるようになります。
是認 Make Affirmations
「それはよい考えですね」「よく話してくれましたね」というように患者さんの考えを認め、賛同することで患者さんの自信が高まり、よい治療関係を築くことができます。
聞き返し Use Reflections
患者さんが話した言葉を聞き返したり、気持ちを確かめたりすることも大切です。単純に聞き返すだけでなく、そこに含まれる意味や感情まで聞き返すことで主張をより明瞭に引き出すことが可能となります。
要約 Use Summarising
患者さんの話の中で役立ちそうな部分を組み立ててまとめることにより、話の中の矛盾点を浮き彫りにすることができ、要約することで話の内容をより煮詰まった実り多きものにすることができます。
チェンジトーク
動機付け面接では、患者さんご自身がやる気を出せるような発言を引き出すことが重要です。このような発言をチェンジトークといい、次のような段階を踏んで明らかにしていきます。
このままでいることの不都合 Disadvantages of the status quo
現在抱えている問題点に注目し、現状のままではどんな悪い点があるのかを具体的に話す。
変化することによる利点 Advantages of change
変化することでどのようによい結果が得られるかについて話す。
変化できる能力 Optimism for change
過去の成功体験や持ち合わせている能力を評価し、これからの見通しについて話す。
変化への意思 Intention to change
変わりたいという意思や具体的な行動について話す。
四つの原則
動機付け面接を進めるに当たり、次に挙げる四つの原則を守るようにします。
共感 Express empathy
患者さんの認識や考えや気持ちを理解したうえ、言葉で聞き返し、具体的な気持ちを表現します。
矛盾を拡大する Develop discrepancy
患者さんの現在の状況と「変化したい」という方向とにどのような矛盾があるのかをわかりやすく示します。その点を認識することにより、患者さんの気持ちを強化し、具体策を練りやすくなります。
抵抗を手玉に取る Roll with resistance
患者さんが取り組む方法がうまくいかない場合は、それを否定するのではなく、抵抗を交わしながら改善すべき方向へ変化できるように手助けします。
自己肯定感が高まるように支援する Support self efficacy
患者さんが自分自身を認め、自信を持ってスムースに変わっていけるように支援します。
「好きですか、嫌いですか」といった質問は「はい」か「いいえ」で会話が途切れてしまいます。「どんな気持ちですか」というように「どんな」「なぜ」など疑問点を具体的に引き出す聞き方をすることにより、患者さんが自分の言葉で詳しく話してくれるようになります。
是認 Make Affirmations
「それはよい考えですね」「よく話してくれましたね」というように患者さんの考えを認め、賛同することで患者さんの自信が高まり、よい治療関係を築くことができます。
聞き返し Use Reflections
患者さんが話した言葉を聞き返したり、気持ちを確かめたりすることも大切です。単純に聞き返すだけでなく、そこに含まれる意味や感情まで聞き返すことで主張をより明瞭に引き出すことが可能となります。
要約 Use Summarising
患者さんの話の中で役立ちそうな部分を組み立ててまとめることにより、話の中の矛盾点を浮き彫りにすることができ、要約することで話の内容をより煮詰まった実り多きものにすることができます。
チェンジトーク
動機付け面接では、患者さんご自身がやる気を出せるような発言を引き出すことが重要です。このような発言をチェンジトークといい、次のような段階を踏んで明らかにしていきます。
このままでいることの不都合 Disadvantages of the status quo
現在抱えている問題点に注目し、現状のままではどんな悪い点があるのかを具体的に話す。
変化することによる利点 Advantages of change
変化することでどのようによい結果が得られるかについて話す。
変化できる能力 Optimism for change
過去の成功体験や持ち合わせている能力を評価し、これからの見通しについて話す。
変化への意思 Intention to change
変わりたいという意思や具体的な行動について話す。
四つの原則
動機付け面接を進めるに当たり、次に挙げる四つの原則を守るようにします。
共感 Express empathy
患者さんの認識や考えや気持ちを理解したうえ、言葉で聞き返し、具体的な気持ちを表現します。
矛盾を拡大する Develop discrepancy
患者さんの現在の状況と「変化したい」という方向とにどのような矛盾があるのかをわかりやすく示します。その点を認識することにより、患者さんの気持ちを強化し、具体策を練りやすくなります。
抵抗を手玉に取る Roll with resistance
患者さんが取り組む方法がうまくいかない場合は、それを否定するのではなく、抵抗を交わしながら改善すべき方向へ変化できるように手助けします。
自己肯定感が高まるように支援する Support self efficacy
患者さんが自分自身を認め、自信を持ってスムースに変わっていけるように支援します。