岡山市の伏見章先生(伏見医院)の研究結果です。慢性腎臓病患者を2グループに分け、西洋医学的集学的治療を行う群と黄耆を1日に6g投与する分を設けました。3か月ごとに検査をしていくと黄耆のグループが有意に改善する結果が得られました。
改善したのはクレアチニン、推算糸球体濾過量(eGFR)、収縮期血圧の変動幅、動脈硬化の指標(RHI,、IMT,、CAVI)でした。黄耆は動脈硬化を改善するようです。高脂血症治療薬や抗血栓薬も動脈硬化の悪化を抑えるのでしょうが、いろいろな意味で黄耆末や防己黄耆湯の方がよさそうです。