六病位の最後である厥陰病は傷寒からの回復期ですが、悪化したり、死亡したりする変化が生じることもあります。 熱厥とは陽熱内盛により発熱する時期と四肢厥冷により手足が冷える時期があります。厥の日数よりも熱の日数が長ければ、病気から回復します。厥の日数の方が長ければ、病気が悪化します。発熱が長く続くと膿血便が生じます。 厥の時期は食欲がありませんが、食欲がでると胃気が高まってきた印であり、病気から回復します。胃気がないにもかかわらず食欲が出る場合を除中といい、食後に暴熱が出て死亡します。