ひぐち歯科、口腔外科・口腔内科メディカルインフォメーション |

電話:072-646-8445

口唇裂・口蓋裂治療と40年

学会・研究会 2021年06月01日

大阪大学第一口腔外科の古郷幹彦教授は口唇裂・口蓋裂の治療を専門とされていて、4800例の手術をされたそうです。口唇裂・口蓋裂の治療は胎児期から始まり、20歳頃まで続きます。その間に口唇形成術、口蓋形成術(2回法)、顎列部骨移植術、口唇・外鼻修正術を行います。また、言語治療と矯正治療を並行して行います。骨格的な問題が残る場合は20歳前後に顎骨形成術が必要となります。
口唇裂に対する形成手術では複数の三角弁を組み合わせて傷跡が目立たないように配慮しますが、成長するに連れて目立つようになってきます。口輪筋の走行を正常なものとすることに主眼を置いて術式を改良中のようです。口蓋裂に対しては2段階の形成術を行いますが、最初の手術時に口蓋帆挙筋を剖出し、筋の走行を再建して軟口蓋を閉鎖することがコツだと話されていました。2回目の口蓋形成術では口唇弁をローテーションさせて硬口蓋部の裂と顎裂を閉鎖します。
https://style.nikkei.com/article/DGXKZO55917450R20C20A2TCC000/

ページの一番上へ