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口腔ジスキネジアの治療薬

学会・研究会 2021年10月07日

顎ががくがくと勝手に動く病気が口腔ジスキネジアです。統合失調症や認知症などで生じたり、抗精神病薬や抗パーキンソン病薬などの副作用で生じたりするとされています。京都大学約学研究科の研究者の論文ですが、コロナワクチン接種後の発熱に対しても用いられるアセトアミノフェンによって口腔ジスキネジアが抑えられることがわかりました。
これはビッグデータ解析を用いて見つけ出したものです。全国のヒト副作用データベースと診療報酬請求記録(レセプト)のデータを調べました。その後、動物実験でもその効果を確認済みです。
Nagaoka, Koki, et al. “Striatal TRPV1 activation by acetaminophen ameliorates dopamine D 2 receptor antagonist–induced orofacial dyskinesia.” JCI insight 6.10 (2021).
https://insight.jci.org/articles/view/145632/pdf

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