質問1
口腔セネストパチーで苦しんでいます。下前歯の辺りからドロドロの唾液がわき上がり口蓋に引っ付きます。そこに舌があたり一日不快でたまりません。悪化の一途をたどり食事はまずく、また寝ていても舌がズリズリして目を醒ますなどとても苦しいです。
東京の心療歯科に通いテトラミド、トリプタノール、エビリファイリフレックスなどを試しましたが全く反応がありません。なんとか少しでも楽になる方法はないものでしょうか?
【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也
唾液や舌に何らかの異常がある場合は改善する方法が見つかるはずですが、診察や検査を受けても異常が見当たらず、口腔セネストパチーという診断が下ったと推察します。万一唾液の検査などを行っていない場合は、一度検査されることをお勧めします。
口腔セネストパチーは、客観的な異常が見られないにもかかわらず口の中に異常な感覚をおぼえる病気です。心療歯科で処方された抗うつ薬や抗精神病薬は、口腔セネストパチーの症状を改善する可能性はありますが、難治性の病気であるため効果を発揮しない場合も少なくありません。
このような場合は、漢方薬を試してみることも一案です。針治療も効果があるかもしれません。日中の苦しさや夜間の中途覚醒に対しては、認知行動療法が有効です。何より、この病気に意識が集中しないようにすることが第一でしょう。
謝辞
ご丁寧にありがとうございます。唾液の検査は何度も受けました。早速認知行動療法をしらべてみます。