相談: (64歳 男性)
昨年10月後半から口腔内がネバネバし歯茎全体が痛み、高槻の歯科から紹介で大阪医科薬科大学病院の口腔外科で治療しています。口腔カンジタ症と言われ昨年11月後半からアコニンサン錠、今年1月と3月にハリソンシロップ100mg/mLを処方しましたが、改善はみられず、ズキズキとする痛みは、頭痛や喉の痛みに広がって悪化しています。
主な症状としては、昼前から口腔内の乾燥やネバネバ感があり午後5時前後から歯茎、口腔内、喉、頭がズキズキと痛み始めます。最近は、このズキズキが昼食後からでる場合があります。今かかっている大学病院では、前記の処方が2種類しかなく5月10日まで経過観察になっています。本当に口腔カンジタが原因のものかも疑われ、また毎日辛いので困っていまず。
回答:口腔内科 樋口均也
口腔内のネバネバ、口腔の乾燥、歯肉・口腔粘膜から周囲へと拡がる痛み、それらに対する治療を受けても症状が改善しないようですね。考えられる病気としては、口腔乾燥症、口腔異常感症、口腔顔面痛、口腔灼熱症候群、神経血管性頭痛、歯周病、口腔カンジダ症、特発性歯痛などが挙げられます。原因を究明するため、まずは唾液の性質や分泌量、口腔粘膜の湿潤度、歯肉の状態などについて検査を受けましょう。
原因が判明すれば、治療を進めていくことになります。万一、原因がはっきりしない場合でも痛みや乾きなどの症状を和らげる方法があります。