かゆみが生じるメカニズム
皮膚と比べると口腔粘膜のかゆみは多くはありませんが、ないわけではありません。かゆみを抱える人もまた、痛みに悩む人と同様に苦しんでいます。
口のかゆみ(瘙痒感)は、口腔粘膜中の肥満細胞が何らかの刺激を受けヒスタミンを遊離することにより生じるとされています。ヒスタミンがかゆみや痛みを知覚するC線維終末端に作用し、その刺激が脳に伝えられると「口の中がかゆい」と知覚するのです。
このように瘙痒感を発生させる神経伝達物質は他にセロトニン、トリプターゼ、サブスタンスP、プロスタグランジン、GABA、ロイコトリエン、インターロイキン31などがあります。