今回の大会長である岩手医科大学予防歯科分野、岸光男教授の教育講演で、口臭を測定することで歯周病や糖尿病の発症を予測しようという研究内容を聞きました。まず歯周病についてですが、歯周病でない(歯周ポケットがない)健康成人の舌苔中の細菌をPCRで調べたところ、歯周病原菌が生息していることが確認されました。口臭ガス(VSC)濃度と代表的な歯周病原菌であるP. gingivalisの関係を調べてみると、密接な関係があることがわかりました。具体的にはROC曲線の曲線化面積が0.811と大きな値でした。
Kishi, Mitsuo, et al. “Relationship between oral status and prevalence of periodontopathic bacteria on the tongues of elderly individuals.” Journal of medical microbiology 59.11 (2010): 1354-1359.