内臓に由来する口臭検査用紙
口臭の原因は、必ずしも口やのどにあるわけではありません。中には糖尿病や肝硬変、腎不全などの内臓疾患により、発生する場合もあります。従って、既にこのような病気であると診断され治療を受けている場合には、治療を継続し病状を改善することが、口臭治療の中心となります。問題は、これらの病気に罹患しているにもかかわらず、まだ気づいていない場合です。
病気の発見には血液検査が有効ですが、採血後すぐに結果が出るものではありません。しかし尿検査の場合は、採尿後10分以内に結果を知ることができるため、これら の内臓疾患を初回の口臭治療時に見つけ出すことが可能なのです。そこで、当院では小型尿分析装置「ポケットケムUA」を使用して、内臓疾患に由来する口臭のスクリーニングを行っています。
尿検査の項目
色調
混濁度比重(SG)
pH
タンパク(Pro)
ブドウ糖(Glu)
潜血(BL)
ケトン体(Ket)
ビリルビン(Bil)
ウロビリノーゲン(Uro)
亜硝酸塩(Nit)
白血球反応(Leu)検査結果
ポケットケムUA
採取した尿の中にテストテープを浸し、一定の時間が経過した時点で、テープ上に貼り付けられたろ紙の色を、測定項目ごとに順番に判定します。検査項目の多さから、肉眼ですばやく正確に判定するのは困難ですが、ポケットケムUAにテストテープを取り込ませる方法を使うと、自動的に正確な判定を下した後、結果を印刷してくれます。