口臭ガスを産生する嫌気性菌の測定
口臭の原因となる揮発性硫黄化合物(VSC)は、口やのど(咽・喉頭)に生息する「嫌気性菌」が産生するものです。嫌気性菌は粘膜のひだなど奥深く密閉された、酸素が少ない場所で繁殖します。従って、歯と歯肉の境界部分の歯周ポケットや舌背部にある舌乳頭のひだの奥深く、また扁桃腺の奥部分などで繁殖して口臭を発生させます。
BANA testでは、BANA分解活性酵素を産生する「Porhyromonas gingivalis(P.g菌)」と「Treponema denticola(T.d菌)」および「Tannerella forsythia(T.f菌)」の3種類の嫌気性菌について調べることができます。歯周ポケットや舌背、扁桃腺から採取した検体を使い、どの部位に嫌気性菌が繁殖しているのかを正しく知ることができる方法です。