虚血・再灌流障害とは虚血状態にある臓器、組織に血液再灌流が起きた際に、その臓器・組織内の微小循環において種々の毒性物質の産生が惹起され引きおこされる障害のことです。毒性物質には活性酸素、一酸化窒素(NO)、各種サイトカイン、エンドセリン、アラキドン酸、活性化好中球などがあり、再灌流の際に問題が生じます。その前の虚血時にも痛みが発生するメカニズムがあります。
虚血→低酸素状態→乳酸増加→疼痛
→乳酸増加→アシドーシス→ブラジキニン産生→疼痛
→ ATPの不足→Na+/K+ポンプ機能低下→K+イオン増加→疼痛