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唾液検査(サリバテスト)

診察法・検査法 2014年11月18日

食事をすることによってお口の中の細菌が炭水化物を分解して酸を作り、唾液のpHが下がり酸性になります。これによって歯の表面が溶け始めますが、 一方で 唾液には酸性をアルカリ性にする緩衝作用があり、酸を中和して細菌の膜(バイオフィルム)のpHを徐々に中性へと戻すのです。つまり、唾液は食物残渣を洗 い流すだけではなく、高い緩衝作用と再石灰化作用によって虫歯菌から歯を守ります。
お口の中は通常pH6.0~7.0の中性のところ食物が入ることにより急激に酸性に傾き、虫歯菌が活動しやすくなります。この酸性状態を中和しよう とする唾液の働きを緩衝能といい、虫歯に対する抵抗力そのものといえるのです。また、分泌量が多く粘り気のない唾液であるほど、質が高いとされています。
そこで、このように極めて重要な役割を持つ唾液の質と量、即ちご自身の虫歯に対する抵抗力のレベルについて知ることは、虫歯予防のためにもきわめて有意義であるといえます。では、実際の唾液検査とはどんなものでしょうか。以下に主な検査項目を挙げます。
①唾液の量
唾液にはお口を清浄する働きがあり、虫歯の発生や予防に深く関与しています。
②唾液のpH
pHが下がり数値が5.5以下(酸性に傾く)になると歯のエナメル質が溶かされて虫歯になります。
③唾液緩衝能
唾液にはお口の中が酸性になっている状態を中和させる働きがあります。この力が強いと、歯の石灰化を促し虫歯の発生を抑制します。
④濁度
⑤色調
⑥沈殿

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