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噛みしめ呑気症候群の本当の原因は?

論文・記事 2019年09月20日

噛みしめ呑気症候群の原因は、早食いやガム・炭酸飲料の摂取といったいわば物理的な要因に留まらず、「噛みしめ(クレンチング)」が深く関与しています。噛みしめ動作を行うと、咀しゃく筋から頚肩部にかけての筋肉が強く緊張し、頭痛やアゴの痛み、肩こり、眼精疲労、めまいなど多彩な症状が出現するのです。また、私たち人間は心理的な要因やストレスを抱えると、唾液を過度に飲み込む習性がありますが、そのとき同時に空気が大量に取り込まれます。通常、1回に飲み込む空気量は2〜3cc、1日に換算すると50ccが正常範囲とされていますが、噛みしめ動作を繰り返すことによって、胃腸内に200〜300ccもの空気が溜まってしまいます。もちろん、食生活の偏りや早食いだけでは、とてもこれほどの量には至りません。
つまり、噛みしめ呑気症候群の一番の原因は、ストレスということになります。何かに集中しているとき歯を強く噛みしめてしまう、あるいは就寝中に歯ぎしりをするなど、いずれも原因はストレスです。従って、症状を持つ患者様が、これらの習慣のデメリットや日常生活上の心理的・社会的ストレスに気付き、正しく対応することが必要なのです。

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