感冒治療中に問題が生じた部分をリカバリーした症例が紹介されていました。32歳の女性が妊娠初期に人工妊娠中絶した直後、かぜをひいてしまいました。風寒証とみて麻黄湯加減を処方したところ、汗が出ましたが、翌日には口腔乾燥、動悸、膣からの少量出血、倦怠感がみられました。 風感証でしたが風寒実証ではなく、中絶手術の影響で風感虚証だったために治りがよくなかったわけです。独人湯を注射し、生脈散と玉屏風散の合剤を内服したところ、翌日には症状が消失しました。