左側下顎から舌にかけて激痛が生じ、1時間おきに繰り返し生じるようになったため来院されました。「くいしばりを自覚 TCH(+) 肩こり(++) 頭痛(+) 流涙(+) 鼻汁(+) 診察時に水で呑嗽しようとして左顎に激痛が生じた」という症状でした。
発作性片側頭痛、筋・筋膜性歯痛と診断し、アセメタシン、葛根湯の内服を開始しました。1週間後には激痛が消失していました。左下6番の歯髄壊死があり、痛みの誘因となっていると考えられました。
発作性片側頭痛(Paroxysmal Hemicrania:PH)
重度の疼痛発作
厳密に一側性
眼窩部、眼窩上部、側頭部のいずれか一つ以上の部位に発現
1日に数回以上
2~30分間持続
同側の結膜充血、流涙、鼻閉、鼻漏、前額部および顔面の発汗、眼瞼浮腫、縮瞳または眼瞼下垂、落ち着きのない、あるいは興奮した様子
治療量のインドメタシンに絶対的な効果を示す
インドメタシン 日本国内では2018年に製造中止
インドメタシンのプロドラッグ
インドメタシンファルネシル(インフリーカプセル)
アセメタシン(ランツジール錠)