この病気が疑わしければ神経内科に紹介し、診断が確定すればステロイド療法を受けてもらうことになるのですが、顔面痛や顎関節痛、開口障害が初発症状となることがあるために歯科でも要注意の病気です。以前に側頭動脈炎と呼ばれていたものもこの巨細胞動脈炎に含まれるようになり、側頭動脈炎の名称はなくなりました。 年配の患者さんが顎関節から側頭部にかけて痛いと訴えられると、この病気を見落としてはいけないと思うばかりにどうしても浅側頭動脈の形態や色調に目が行ってしまいます。