小川久雄先生が熊本大学循環器内科に所属していた時期に、同科が主導して抗血小板薬の効果を検討した大規模研究であるJapanese Antiplatelets Myocardial Infarction Study (JAMIS)が実施されました。
対象となったのは急性心筋梗塞を起こし、血栓溶解療法や経皮的冠動脈拡張術を受けた患者です。900日の観察期間で、低用量(1日81㎎)アスピリン投与した250名は、抗血小板薬を投与されなかった230名よりも、再梗塞発生率が有意に少なくなりました。
Yasue, H., Ogawa, H., Tanaka, H., Miyazaki, S., Hattori, R., Saito, M., … & Tamura, Y. (1999). Effects of aspirin and trapidil on cardiovascular events after acute myocardial infarction. The American journal of cardiology, 83(9), 1308-1313.