伏見章先生(伏見医院)の症例は、息を吸うのも吐くのも苦しいというものでした。息を吸うのは腎、吐くのは肺の働きです。舌尖が赤く、嫌な夢を見る、動悸がするという心の症状、胃もたれがするという脾の症状もありました。痰湿、陽虚浮陽、気虚も見られました。
このように複雑な病態ですが、奔豚病と考えられました。苓桂朮甘湯、甘麦大棗湯、桂枝加桂湯、桂枝加竜骨牡蛎湯、酸棗仁湯、半夏瀉心湯を取り交ぜて対応する必要があるようです
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kampomed/65/4/65_302/_pdf