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慢性ストレスによる唾液性状の変化

学会・研究会 2023年12月25日

北海道医療大学口腔内科の安彦善裕教授の講演です。ドライマウス患者の多くは慢性ストレスを抱えています。慢性ストレスがドライマウスの本態と言っても過言ではありません。慢性ストレスが加わると唾液タンパク質にどのような変化が生じるのかを調べました。

その結果、慢性ストレスによりBPIFA2とVEGPというタンパク質が増加していることが分かりました。BPIFA2(BPI fold-containing family A member 2)はネバネバ唾液を作り出し、カンジダ菌の増殖に関与します。VEGP(Von Ebner Gland Protein)は苦味に関与します。

慢性ストレスによる唾液中の細菌叢の変化も調べています。その結果、Facklamiaの占める割合が増加し、Corynebacteriumの占める割合が低下していました。

Paudel, D., Kuramitsu, Y., Uehara, O., Morikawa, T., Yoshida, K., Giri, S., … & Abiko, Y. (2022). Proteomic and microbiota analyses of the oral cavity during psychological stress. Plos one, 17(5), e0268155.

https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0268155

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