神戸学院大学総合リハビリテーション学部の松原貴子先生の講演です。
運動による疼痛抑制効果(exercise–induced hypoalgesia: EIH)
「「運動中,または運動後の疼痛強度の減少ならびに疼痛閾値や耐性値の増加」
局所の痛みに対して、局所の運動は有効ですが、全身の運動も同時に行った方がさらに良く、患者教育や認知行動療法と併用するともっと良いということです。
運動により内因性鎮痛系、脳報酬系が賦活され鎮痛とともに気分改善が起こります。
運動は週3回行うと持続的に疼痛が抑制されます。週に1日や2日の運動ではその効果が表れにくく、週4日以上行っても週3日の運動と変わらないようです。
運動の強さはあらかじめ決まった強さで行うよりも個々人の好みの強さで行った方が、EIHが出やすいという結果が出ています。
EIHを得るためには、有酸素運動やmind & bodyエクササイズ(ヨガ、ピラティス、ジャイロトニック、太極拳、マインドフルネス)が有効です。