セッション数が10回前後のプロトコールがいくつか用意されています。
Otisのプロトコール
1.痛みについての心理教育
痛みを増悪するものを書き出す
痛みを軽減するものを書き出す
治療のゴールを幾つか書き出す
何らかの改善、中等度の改善、最大の改善
2.痛み理論と腹式呼吸
呼吸実践記録
日時、実践前のリラックス度、実践後のリラックス度、所要時間
3.漸進的筋弛緩法と視覚イメージ
イメージ用紙
場所、物、匂い、音、感触、味、その他
漸進的筋弛緩法実践記録
日時、実践前のリラックス度、実践後のリラックス度、所要時間
4.自動思考と痛み
3つのコラム
活動のできごと(ストレスが強い状況)
信念(自動思考)
結果(自分の反応) 情動、身体、行動
5.認知的再構成法
7つのコラム
状況、情動、自動思考、根拠、逆の根拠、妥当な考え、情動
6.ストレスマネジメント
生活を変える点を書き出す
生活様式:食事、運動、睡眠、リラクセーション
状況へのアプローチ:時間管理、お金の管理、自己主張、問題解決技法
思考様式:現実的な予測、笑い、支援体制、前向きな考え、マイナス思考の克服
7.時間に基づいたペース調整法
行動のペース調整の記録表
行動の内容、ゴール、毎日の活動時間と休憩時間
8.快活動計画法
快活動日程表
ペース調整できたか、活動内容、快活動を行った日に印を付ける
9.怒りのマネジメント
7つのコラム
状況、情動、自動思考、根拠、逆の根拠、妥当な考え、情動
10.睡眠健康法
睡眠衛生記録表
時間:定時の就寝、定時の起床、昼寝をしない
睡眠行動:就寝前の慣例、睡眠のみにベッド使用、15分以上眠れない場合は離床
環境:温浴、室温を保つ、寝室を暗くする
飲食:就寝前のコーヒー、喫煙、飲酒は禁止、就寝前にお茶菓子を取る
心的制御:刺激的なことはせずに静かな作業をする、リレラクセーション法
11.再発予防と再燃への対処計画
Otis, John. Managing chronic pain: A cognitive-behavioral therapy approach. Oxford university press, 2007.
https://dl.uswr.ac.ir/bitstream/Hannan/131100/1/2007%20-%20Managing%20Chronic%20Pain%20-%20Workbook.pdf