患者さんが怒り出すと、治療者は「何も悪いことはしていない」「なぜ怒り出したのかわからない」とうろたえてしまいがちです。ため込んでいた怒りが表面に出てくるということは、治療者が「怒りを向けたくなるような重要な人」になったことを表しています。過去に持っていた親や上司、年長者に対する怒りが治療者に投影されて現れたのかもしれません。い擦れにしても治療が進展するチャンスです。