秋山友理恵先生(東京都立墨東病院歯科口腔外科)の研究です。掌蹠膿疱症患者の口腔細菌叢(口腔マイクロバイオーム)を健康成人と比較してみると、唾液中のProteobacteria属、Prevotella属、Haemophilusno属の占める割合が異なっていました。その違いは骨関節炎を合併している症例で顕著でした。
この口腔マイクロバイオームの変化は全身性炎症反応と関連していると考えられます。唾液中のサイトカインを調べてみると、掌蹠膿疱症患者のIL-1RA、IL-1β、IL-4、IL-8、TNF-α、Eotaxin、FGF、INF-γ、IP-10、MCP-1、MIP-1α、MIP-1βが高くなっていました。