口臭の原因物質として代表的なものは揮発性硫黄化合物です。英語の頭文字をとってVSC(Volatile Sulfur Compounds)といい、硫化水素、メチルメルカプタン、ジメチルサルファイドなどが含まれます。
口臭が会話している相手にわかるようになるのは「揮発性」がカギとなります。口やのどで発生した臭いが揮発することで相手の鼻に到達するからです。揮発性窒素化合物(VNC:Volatile Nitrogen Compounds)も口臭の原因物質です。アンモニア、ジメチルアミン、トリメチルアミン、インドール、スカトールなどが含まれます。
揮発性有機化合物(VOC:volatile organic compounds)も口臭の原因となります。アセトン、アセトアルデヒド、トルエン、イソプレンなどがこのグループです。
揮発性アミン化合物(volatile amine compound)も口臭の原因となります。カダベリン、プトレシンなどですが、カダベリンは死体のような臭いを意味するcadaverousから命名されました。プトレシンは腐敗させるという意味のputrefyから命名されました。
揮発性脂肪酸(VFA:volatile fatty acid)も口臭の原因となります。イソ吉草酸、酪酸、酢酸、プロピオン酸などがこのグループです。