食事をほとんどとらなかったり、食べ過ぎたり、偏りがあったりする病態が摂食障害です。ほとんどとらない拒食症を神経性やせ症、食べては排出する拒食症を神経性過食症、無茶食いを過食性障害、偏食があるものを回避・制限性食物摂取症といいます。摂食障害に対して九州大学心療内科では、「行動制限を用いた認知行動療法」を入院管理下で行っています。
摂食障害の一部には生命の危険があるため、早急に栄養状態を改善する必要があります。栄養・体重の改善のためにトークンエコノミー、シェイピング、行動制限による負の強化を用います。認知行動面に対しては、行動制限により回避行動を遮断し、ストレスコーピング能力を学習します。家族関係や社会復帰に関する環境調整も行います。
Takakura, Shu, et al. “Physical and psychological aspects of anorexia nervosa based on duration of illness: a cross-sectional study.” BioPsychoSocial Medicine 13.1 (2019): 32.
https://link.springer.com/article/10.1186/s13030-019-0173-0