2月の新木本塾で3名の先生が6症例を紹介されました。岡村一心堂内科の中圭介先生は疲労の症例を3回続けて出されています。今回は66歳女性で不眠、高血圧、高脂血症、頭重、脱力感、イライラがありました。前医で降圧剤(アムロジピン)高脂血症治療薬(ブラバスタチン)、睡眠導入剤(ブロチゾラム)が処方されていましたが改善せず、しんどさがつのったため受診しました。
脈沈弦数、舌暗薄茶、胸脇苦満、腹皮拘急、臍上動悸、心窩痞硬経度で、弁証は肝鬱気滞、肝火上亢でした。針治療と煎じ薬を開始し、同時に西洋薬は中止となりました。煎じ薬は加味逍遥散、香蘇散、抑肝散に相当するものでした。症状はみるみるよくなり、その後は血圧のコントロールを継続しているということです。