電話応対の仕事をしていました。8月頃から仕事でお客様に怒鳴られると歯が気持ち悪く感じるようになり、段々と上下の歯がお互いに削られるような感覚がして歯から粉が常に口の中に出ている感覚が強くなり、食事を取ることも苦痛になりました。食事をしていない時も口の中の感覚は変わらず辛いです。仕事のストレスがきっかけでこのような状態となり、先月退職しましたが、状況は全く変わりません。
歯医者、耳鼻科でも異常なし。心療内科でメイラックスとトフィソパムを処方されていますが、一向によくなりません。改善するための治療はありませんでしょうか。
回答:口腔内科 樋口均也
実際に歯が削れたり、削れて粉が出ているのかどうかを確認する必要があります。生じている場合は噛みしめ癖や口腔ジストニアが疑われ、適切な対応により改善できる可能性があります。
歯が削れているような感覚があるだけで、実際の歯には何の異常も生じていない場合は感覚の異常、すなわち口腔異常感症と見なします。その場合は現在服用中の薬の内容を変えてみたり、認知行動療法のような心理療法を行うことによって改善を目指すことになります。