かけがえのない我が子に芽生えた小さな歯。初めての乳歯を見つけたときの喜びは、日々の子育ての労苦に対するご褒美かもしれません。歯の健康の大切さを熟知する大人とは反対に、多くのお子さんにとって歯磨きは不快で、面倒で、遊びの邪魔をする厄介ごとのようです。生涯にわたって虫歯の痛みに泣かされないように、できるだけ正しい歯磨きの習慣を身に付けてもらいましょう。当院の歯科衛生士がいつでもご協力します。
0〜2歳
この時期のお子さんは、特に歯磨きを嫌がりがちです。一挙手一投足において手がかかるうえ、言葉で気持ちを十分に表現できないため泣くばかりです。まずは親がお手本になって、歯磨きをする姿を見せてあげましょう。歯磨きは怖くない、むしろ気持ちがいい、毎日当たり前にすることだと親が行動で示すのです。0歳児でも家族を観察していて真似をしたがります。親子間、きょうだい間でぬいぐるみを使った歯磨きごっこもおすすめです。歯が生え始める前からガーゼや歯ブラシをお子さんの口に入れて慣れてもらい、生えた後の実践に備えましょう。前歯だけでなく、奥の方の歯茎まで触っておくことがポイントです。授乳時など、いつもの抱っこスタイルで優しく声かけをしながら、歯磨きを教えてあげてください。